しかしながら現在の中小企業における”ものづくり”は転換期を迎えております。度重なる震災やウィルスの猛威により経済的なダメージを受け、これまで続けてきた会社が廃業に追いやられてしまう。そんな時代になってしまいました。これまで生業としていたものをただ継続するだけでは生き残っていけない。とても世知辛い世の中ですが、我々メーカーも生き残るためにはただその状況を指をくわえて見ているだけではいけません。

そこで当社ではこれまで築いてきた溶接の技術を家具へ落とし込み、1mm単位でオーダーできる精度の高いアイアン家具を展開することを決意いたしました。そしてただ家具を作って売る。というだけではなく、それを作る人材育成にも力を入れております。やはりものづくりに最も大事なもの。それは作り手（職人）だと私は思います。10年先20年先の未来の職人を絶やさぬためにまず町工場が取り組まなくてはならないこと、それは町工場特有の「キツイ・汚い・稼げない」 といったネガティブなイメージをまず払拭することだと考えております。大学を卒業しスーツを着てオフィスに出社することは当然となり、自宅でのテレワーク勤務も出てきている現在、町工場で働いてみたい。そんな若い担い手がいなくなってしまうとmade in Japanは当然廃れていきます。

私自身も平成生まれですが、そんな私だからこそできる従来からの伝統と新たな挑戦を通して多くの方へ”ものづくり”の魅力を伝えていきたいと思います。

是非弊社の商品をお手に取り、量産品では味わうことができない職人が心を込めて作った一点ものの家具をお楽しみください。